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💡 コマンドでシステム環境変数を設定する方法
Windowsでは環境変数を通じて、ソフトウェアの挙動やパスの管理を行うことができます。特に「システム環境変数」は、全ユーザー共通の動作に影響を与える重要な設定です。本記事では、コマンドによる設定方法と、GUIから簡単に開けるショートカットを紹介します。
以下のコマンドを使うと、管理者として実行することでシステム環境変数を直接設定できます。
setx 変数名 "値" /M
例:
setx PROJECTS "C:\projects" /M
/M
を付けることで「システム」スコープになります(省略するとユーザー変数)- 実行後は、新しいターミナルや再起動で反映されます
💡 GUIで環境変数を変更する方法(Win + R)
GUIで編集したい場合は、以下の手順が便利です。
Win + R
を押す- 次のコマンドを入力:
SystemPropertiesAdvanced
- Enterを押すと「システムのプロパティ(詳細設定タブ)」が開く
- 「環境変数(N)…」ボタンから編集可能
📝 補足
setx
もSystemPropertiesAdvanced
も、標準搭載のツールで特別なソフトは不要- PowerShellを使えば
[Environment]::SetEnvironmentVariable()
による変更も可能(管理者実行が必要)
まとめと注意点
setx
はスクリプト自動化に便利SystemPropertiesAdvanced
はGUIで安全に確認・設定可能
どちらも反映には再起動か新セッションが必要
📘 用語表:
用語 | 定義 |
---|---|
setx | 環境変数を永続的に設定するWindows標準コマンド |
/M | システムスコープで環境変数を設定するオプション |
SystemPropertiesAdvanced | システムの詳細設定画面を開く実行コマンド(Win+Rから使える) |
環境変数 | システムやアプリケーションの動作に影響する設定値(パス、ホームディレクトリなど) |